新婚さん

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2012/4/21 土曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

2012.4.20.01

入弟7年目に入りました 高森賢太郎 、昨年暮れに結婚しまして幸せのまっただ中です。
今年は、賢太郎2世も誕生予定にて しっかりせなアカン!!奴の一人になってます。
今日は御宮の平太鼓釣りを作成する打ち合わせしてます。
(写真左は設計部の大先輩 西谷先生です。。。)

賢太郎ただ今真宗大谷派 善徳寺さま内陣修復工事の為、欅床板を加工中ですが
今回の太鼓釣りは段取りのみ行い寮生に指示し作成します。
(作成に当たっては夜な夜な作成するようにとの親方からの指示・・)

前寮長賢太郎さまの鉄拳が毎夜振り落とされるのが楽しみですね。。。

永男氏追悼

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2012/4/17 火曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

14日午後相撲甚句の作詞者として有名な永男(のりお 本名 福田永昌)氏が亡くなられました。

82歳日本相撲甚句会創設者でもあり人徳のあるお方でした。

実は永男氏、縁ありて弊社40周年記念に先代西嶋勉親方のお祝いを兼ね、その生涯を作詞の上甚句としてお披露目頂きました。

その作詞内容といい節回しは今も私たちの心の中に響き渡っています。

お優しいもの仕草から厳しき修行をされたお姿は私たちにとりましてもよき師匠でもありました。

          ここに心よりご冥福をお祈りいたします。

                        宮大工 大都流 当主 鳳雲 合掌

新弟子

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2012/4/16 月曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

今春、宮大工を目指して二人の若者が大都流の門をくぐりました。

百田将司 香川県出身 二十二歳
坊垣賢介 姫路市出身 十八歳
二名とも昨年二週間の研修期間を得て親方に許しを頂き晴れて入弟となりました。

兄弟子、会社の先輩方全員に挨拶をし、寮長 岩本剛から寮生活の規矩(規則)を指導頂き
緊張した出初めです。

弟子入りし、道具一式揃えていただき一番最初にカンナや道具を使わせていただけるのがこの道具箱です。
兄弟子の指示に従い、夜な夜な作り上げ親方に検証してもらいます。

朝、五時起床ー会社内外の掃き掃除ー鍵開けー朝食ー現場へ出発
帰社ートイレ掃除ー夕食ー砥ぎ・道具手入れ・課題作成ー風呂ー洗濯ー就寝

挨拶の出来不出来だけで鬼弟子から雷です。。

この子供たちが志を達成できるよう皆と共に見守って行きます。

2012.4.6.01

{ 写真・・左 百田 右 坊垣 }

新潟 北方文化博物館

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2012/3/23 金曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

先日、弟子の親父さまが急にご逝去されたとの訃報を聞き石川県までお線香手向けに上がってきました。

翌日私事にて新潟まで足を運んできました。

いまだ至る所に雪が残り、米処新潟の田には播州地方では目にすることのない白鳥が飛来し羽を休めています。

駅にて「この地にしか見学できないところはありますか?」と昔、東北美人であっただろうと思われる(失礼)初老のおばあさんにお訪ねすると

「そりゃぁ、伊藤さまの家に行けばいい。有難いお家だから。」あまりにもおばあさんの笑顔がありがたそうだったで、新潟駅から車で30分

田園地帯の真ん中にそびえ立つ 伊藤家 北方文化博物館に見学に上がりました。

博物館の内容は、上記よりリンク北方文化博物館ホームページご覧ください。

入り口で入場券を買い、丁度昼を過ぎようとしてたので園内のそば屋で十割そばに舌鼓してた時でした。
隣のおじいさんが、「あなたはどこからこられたのですか?」と聞かれ、諸事情をお話してますと急に「わかりました。今からこの家を案内して上げます。
それから、普通は入れない特別な部屋もご案内します」
よくよくお聞きしてますと、この家の当主 伊藤文吉さんでした。そして伊藤さんは名の知れた財団の館長でもあります。

30mの一本梁、1間仏壇、古美術の数々・・・と、それはもう素晴らしい内容でした。

豪商 伊藤家 日本で指折りの庄屋です。
当主伊藤さま(この地では伊藤さまと呼ばれているみたいです)からこんな温かいお話を聞かせていただきました。

30m梁を使ってる事について。
「お金があるとはね、人に分け与えるとかばらまくとか寄付するとかそれは本当の意味で金持ちとは言えないんです。
例えばこの梁、長い梁です。実は、新潟の山から切り出したんじゃない、福島の山からわざわざ切りだして筏で川を下りこの地に運んだんです。」

「それはなぜかわかりますか? 福島に居る山師や大工に関わらす事で雇用を作り出したんです。一人の山師(木を切る職人)を呼ぶと家族が付いてくる。
一人に最低3人はやってくる。次は家族の仕事を探す、煮炊きや人夫、はたまた職人見習いまでいろいろと生活が出来るようになる。
これがね、財を持つ人がやる大切な仕事なんです。今のお金持ちさんは、皆名誉とか地位とか引っかかって駄目ですね(笑)」

それから続けて伊藤さまは云われました。
「宮大工さんはいい仕事です。この時代厳しいでしょ?でもね、絶対に忘れてはいけないことがあります。それは、本物を残すことです。
本物とは、神仏に逆らわない仕事です。大変ですが一人ぐらいこれを守る人が居てもいいと思います。どうか頑張って下さい。」

有難いお話でした・・。

粉雪舞い散る寒空の中、よき出会いに巡り合えた私は幸せ者です。

伊藤さま本当に有難うございました。

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法被授与式 岩本 剛

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2012/2/16 木曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

東京都八王子市出身 岩本 剛 君 この度、目出度く親方から宮大工大都流の法被を授与されました。

これにて岩本剛は棟梁の称号を得ました。

剛は、八王子の高校を卒業後すぐさま弟子入りの許しを得る為何度も日参し、やっとの思いで許可を頂きこの厳しい宮大工の道に入りました。
昨年より卒業試験である墨付けを任され伝統工法により見事完成いたしました。

法被授与式は親方の家にて仏前法要ー授与式ー先代墓前報告法要ー直会 と厳粛に執り行われます。
先代奥様も立ち会われますが、感心したのは終始足を崩さず、箸の上げ下ろしから乱れなく作法を行えるようになった事は
この四年間如何に本人の修行への取り組みが間違ってなかったかと証明できるようだと喜んでくれてました。

法被の裏地は本人が自分で購入し好きなものを先代奥様が縫いつけます。
お題は{唐獅子}でした。
法被に 流派当主より 匠明 の書きつけが添えられいよいよ剛はこれから大都流の修行へ入って行きます。

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明けましておめでとうございます

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2012/1/1 日曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

平成二十四年幕開けです。

元旦を迎えるにあたり、除夜の鐘を聞きながら先代の墓前に焼香を手向け、常光庵にて無事を祈念

さてさて、今年はどんな年となるでしょうか。。。

いつまでもいつまでも精進することが宿命と言い聞かせながらついつい寄り道をしている自分がいます。

御屋(みや)大工になりたいと今春に二人の子供たちがが弟子入りします。

  純真な子供達に教えられわが身の甘さに気づかされ自身を見つめるよき機会となります。。。

有り難いことです。

皆様にとっても素晴らしい歳でありますように。

大都流 三二代 当主 西嶋 靖尚 鳳雲 拝

 

 

お祭り寿司

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2011/11/12 土曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

image姫路市大谷派薬師山 願成寺 (北風ご住職様)より毎年恒例の祭り寿司を頂戴いたしました。
願成寺様には、先代存命中より毎年欠かさず祭り時期にお供え賜ります。

大坊守様はじめ坊守様方が心こめたお寿司は、年末に向けたこの時期、何よりも元気づけられます!

本当にありがとうございました。

神岡の家

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2011/11/11 金曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草,現場ピックアップ

兵庫県たつの市神岡にて工事がはじまりました通称 神岡の家 s邸です。
ご夫婦と4歳の元気な男の子三人住まいの家となる住宅です。
弊社に、私達の自由な設計を聞き入れ木造の香りがする住まいを建てて欲しいというご依頼からこの度のご縁となりました。

木造2階建て45坪切妻一部円形屋根、ウッドデッキ付きソーラー住宅仕様となり、当然ながら伝統工法で建てる家です。

当日は天候にも恵まれ、地区皆様ギャラリー一杯の中、素晴らしい建前が出来お施主様にも大変気に入っていただきました。

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そして、実はこの建前にはもう一件お施主様に大変お世話になった事があります。
それは弊社弟子 岩本 剛 君の棟梁資格を得る為の重要な卒業試験建前でもありました。

弊社 大都流では、入弟後約三年から五年以内に親方から指名された御屋(みや)を任されます。
この任された御屋を完全に仕上げ親方から許しを得た者が流派の法被(はっぴ)を授かり晴れて正式な弟子となり棟梁の資格を得る事になります。
岩本 剛は当日見事な建前を行い、その夜、親方から法被を授かるお許しを頂戴しました。
建前には、親方から連絡を受けた家族の方々が、遠路東京八王子・山口県から駆け寄られ終日その雄姿をご覧頂き成長した息子に納得頂けたとご様子でした。
高校卒で一人寮に入り寂しい想いをしながら厳しい修行に耐えた 岩本剛君、これから本当の意味で宮大工修行にはいります。

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写真・・岩本 剛 ご家族の方々

この度の機会快く与えていただいたお施主様には心より感謝する次第です。
本当に有り難うございました。

鳳雲 拝

研修旅行

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2011/11/4 金曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

今年も皆様のご理解を得て、恒例の研修を兼ねた慰安旅行に行って参りました。
今年は伊勢・伊賀上野方面です。

伊勢神宮(内宮)に参拝し門下の無事のお礼を申し上げ、神清なる想いを頂戴致しました。
伊賀上野城では木造最後の新築との事で皆一応にその施主の願いに驚かされ、場内の珍しい芭蕉の俳聖殿を拝見致しました。

夜は恒例の{無礼講}宴会です。
礼にはじまり礼に終わる(株)西嶋工務店宴会とは申せ、若手の歌の内容に全く付いていけない年寄り組みでした。。。

毎年一度の楽しみにしている研修旅行です。
席の序列が一席ずつ上座へと上がり、酒の浴び方も少しずつ大人になってくる子供達を見て、幸せを感じてるのは親方だけではないようです。

この旅行にいけるのも全てお施主様のお陰、本当に感謝です。

有り難うございました。

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東加古川の家

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2011/10/28 金曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

23年10月、ご縁頂き東加古川 N邸の新築工事の施工を担当させていただく事になりました。
お施主様、N様ご夫婦は大変包容力があり私共の技術力や人間性を見抜いていただきご快諾いただきました。

本当に有り難うございます。

そして、この度の縁結びいただいた設計事務所様は大阪でご活躍のスペースクリエーション様です。
契約時、設計者である山本所長様と同じく設計者の奥様ご同伴で契約に立ち会われました。
円満なる契約が終わり立席の際 山本所長の奥様よりお祝い事ですので・・と赤飯を頂戴致しました。
お聞きしますとこのお赤飯はお母様が夜中1時過ぎより準備されわざわざこの良き日の為に作られたものでした。

私達は、大工という仕事柄色々な場面で御祝いを賜ります。
しかしながら、この様にこの日の為に、ご老体にムチ打ち慶事大事との想いでお作りになられた事は本当に感謝を致しました。

時代が変わっても大切な事は残っているし人は忘れてはいけない事がある・・・。

感動をいただいたN様そして所長様皆様、 有り難うございました。

2011.10.29.02  2011.10.29.01

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