僕はこの流派に弟子入りし、日々掃除のやり方から鑿の研ぎ、そして礼儀作法に至るまで毎日兄弟子や親方に叱られ、時には優しく諭されながら修行をしています。
入弟の頃は、四寸角の柱を担いだことで夜、肩が痛くて痛くて眠れない事がありました。
兄弟子達からは一つの物事を考える時に頭で考えるな!と叱られます。
身体で考えろ!と何度も注意されます。でもなかなか出来ません。
親方は墨が真っ直ぐに引けるようになり、真っ直ぐに鋸が使えるようになると人としてまた一歩成長するんだと云われます。
現場から寮に帰ってきてくるとくたくたです。でも兄弟子は鑿を研いでます。
僕も負けません!日本一の宮大工になるためがんばります。