神戸市長田区に建設中の安楽院様、現在、本堂にあたる月見台部分の基礎工事がほぼ完了しました。石は神崎産の自然石を使用し完成後はのり面と一体になる予定です。
●御津の家
●(株)西嶋工務店研修旅行
秋深まる中、弊社恒例の研修を兼ねた慰安旅行に出かけて参りました。今年は千都1300年を迎える古都奈良、古建築と名刹にふれる旅でした。中心地、興福寺・東大寺・朱雀門・薬師寺の参拝を行い先人達の技と願いを感じることが出来皆一応に心に残ったと思います。今年入弟した弟子達から40年以上の弟子達もそれぞれに観る位置、感じる所が皆それぞれに違いはあります。大切な事はどんな事でもいいから”感動”を覚える事が大切ですね。回想するに、先代親方が毎年このような企画をし私達を連れて行ってくれてました。ある現場で「おい!あの墨は伊勢神宮の隅と同じように枝割りを使え」と言われるんですね。その伊勢神宮と云うのが研修旅行で参拝した神社、それも15年前の旅行地の事を指してました。私も当時いったい何の事を言われてるのかさっぱりわからず親方から痛棒頂く事しばしばでした。古人の親方衆はすばらしい・・そして地方に行けばまた現代の親方衆も立派な方がおられる・・常々頭(こうべ)を下げて入弟間もないように目を輝かせ観ておられた親方を思い浮かべます。弟子達も皆今回の研修旅行で得たものをきっと将来役に立て自身の向上につなげてくれると信じてます。夜は恒例の無礼講宴会、若い子供達の音楽には残念ながら付いていけません。。。
●安楽院本堂客殿本玄関重建工事
作業場から本堂の丸柱・柱材(全て日本材桧)の木取り加工が進行中です。彫刻場では海老虹梁・蛙股の彫刻中です。
●百番展開新書
国登録有形文化財 通称 {飛田百番}の展開新書がこの度、関係者のご尽力により成果品として完成(非売品)されました。この展開新書は現在の百番の現状を詳細に調査し図面と写真そして専門家チームにより今後の修復保存方針を記した貴重な資料です。地元古老の吉里様を中心に京都造形芸術大学大石教授・関本教授各スタッフの皆様と弊社(株)西嶋工務店設計部、㈱西嶋設計が合同で仕上げたものです。現存する遊郭建造物(建設当時)としては最高レベルの施工と意匠が組み込まれた素晴らしい建造物でした。これから吉里さんを中心に地元の有志の皆様と共に復興復元に向けご尽力されるとの事です。当ファイリング新書のお問い合わせは 京都造形芸術大学です。どうぞ皆様一読下さい。
●安楽院本堂火煙付き宝珠
昨日、弊社社長が安楽院様大棟に上がる宝珠原型を確認する為、制作協力頂いてる京都岩澤梵鐘さんへ上がってきました。西嶋社長描きました原寸図より原寸形制作に入り細かな調整と施工方法の打合せです。岩澤梵鐘 社長様職人の皆様が慎重にそして最高の技で制作を行っていただいております。完成すると重量400キロ、総金箔仕上げになり記念すべき{火入れ法要}は 11月中です。