●延命寺 閼伽棚(あかだな)

秋の色濃くなり、山肌をのぞくと紅葉に染まり落ち葉舞う様子がちらほらと映し出されてきました。
我身心中見直す為と想い、先代墓地掃除にと竹箒片手に上がってみると、一面世界が変わったのかと思えるほどの絨毯でした。 この廟所は、先代がお寺で切られて処分される木々をもったいないからと言いながら一本一本自らの手で樹を植え育ててきたものです。
植樹の時に先代は「今はバラバラで不細工な木々だけどワシが死んだら樹木のトンネルになるぞー。」そんな独り言を云われながらせっせと鍬を持たれていました。
落眼されてから早六年、見事に果実に実がなり、香華にはうっすらとその花を咲かせ皆それぞれに己の本来の姿を自然の中に溶け込ませてきました。
口を開いて人に伝えるときは本気でなくてはならない。その本気は本物の人からのみ出せる。
正しき人であるか。自問自答の日々です。
そうこう反省しながら腰を下ろそうとしたら 「なんじぁや!そのほうきの持ち方は!!」と叱咤されそさくさと下山したのは言うまでもありませんが。
ー 常光庵主 ー
写真・・先代が好んだ寒椿と先代墓前を望む(携帯画像にて失礼)
去る10月31日・11月1日と香川こんぴら方面へ(株)西嶋工務店恒例の研修旅行を兼ねた慰安旅行に行って参りました。
両日共天気快晴にて皆元気で楽しい四国参りとなりました。
今回の行程は香川四国村ーこんぴらさん参拝ー善通寺ーうだつの街散策 etcのスケジュールとお遍路さん研修です。
こんぴらさんでは、階段登り本殿まで7数十段?と奥の院1000数段とこの階段登りに自由参拝という名目にも関わらず、やはり皆信心あつい宮大工と技術者達です。全員、本殿までのお参りを完遂でき御札を頂戴し心清め清々しい思いで下山しました。
中には若干二名(自称(株)西嶋工務店陸上部)の賢ちゃん事、高森賢太郎と40代の専務さん、何をお考えかどうかわかりませんが「さっ!賢太郎!走って上がるぞ!」号令一発あの1000数段の奥の院まで走って上がられました・・・・。
ただ、最後の数十段で専務さん賢ちゃんに負けたそうですが、奥の宮で赤の御札を頂戴し二人とも何喰わぬかをしながら風呂に入っていたのにはさすがにバス酒に酔った連中もあきれ顔でした(笑)
参道途中、大書院でふすま絵と書院一般公開を見学致しました。
その中で、床の間に描かれた水墨富士は心打つ素晴らしい傑作です。 この感動は今後の私達の作品にも何らかの影響があるかも知れません。
四国霊場という歴史ある土地柄、堂宮建築の技術のすばらしさその上、信仰の篤さ・・先人の作を観て感じる事頂戴できる事多々ありました。
このように私達の研修旅行は年一度行われます。目的は{何かを見つける。一つでもいいから感動する。}です。これが将来きっと役に立ちます。
世の中厳しい時代です。でも、目の前の事、与えられた事を真面目に真剣に取り組んで行く事が大事です。
きっとそれぞれに良き経験をしてくれたと思います。
ps
恒例の大宴会では「無礼講ここにあり!!!!」の酒宴でした。。さすが若手、さっぱり歌の内容がわからない・・・。
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