●平成28年度御礼
平成28年もあと残すところわずかとなりました。
今年お世話になったお施主様方の皆様本当に有難うございます。
皆様の良き御縁にて私達一門も一歩づつではありますが成長させていただきました。
全国から若い子供たちが宮大工の道を目指し厳しい門をくぐり抜けこの世界で生きていこうと日々精進致しております。
この頃になりますと先代の教えを想い出します。
「子供たちはこの大工道に希望や夢を抱いて入ってくる。親にも叱られたことのない日々を毎日送る。
器用な子もいればどうしようもなくゆっくりと感の鈍い子もいる。みなそれぞれ一応に癖もある。
そんな弟子たちが日々の修行の中で、何度でも挫折を味わい辛く苦しい時期が必ずやってくる。
逃げ出したくなることもあるわな。 それでもこんな気持ちを引き止めさせてくれるものは何かわかるか?
親方が諭しても、当主がうんちく並べても意味はない。自身の気持ちを奮い立たせるのはただ一つ。
それはこの道に入った時の{願い}これのみが生きる糧となる。
我が道、大都流は素晴らしい、全ての人たちが救われる道なんじゃ・・・。
年末年始事はじめ、神仏の中で生かせていただいている自分たちは、この機にもう一度己に問いかけて
道を歩むことが大事である。 」
皆様、どうかよきお歳をお迎えください。
宮大工大都流三十二代 西嶋 靖尚 鳳雲 合掌
~先代三十一代目 西嶋 勉 臥龍~