●あけましておめでとうございます
平成二十八年の幕開けです。
昨年も皆様に助けていただきこの激動の一年をおくることができました。
本当に感謝です。
お陰様で弟子たちも、厳しい修行の中、日夜大工道に励んでおります。
昨年、出雲から一人の若者が入弟しました。
歳は十七才、右も左も何も分からずに兄弟子たちに日々叱咤されながら寮生として
親方の言いつけを守り懸命に修行しております。
彼の願いは日本一の宮大工になることです。
同年代の若者たちが学生時代をおくっている最中、暑い日も寒い日も愚痴一つ言わず叱られても
ただただ「ありがとうございます」の返答のみでの行してます。
今は同年代の中「一職人」としか扱われないでしょう。
でも、これからの彼の精進によりきっと世の中がこの子を必要とする時代が来ると私は確信してます。
欲望の入り乱れたこの世に一つのことを続けることは並大抵の精神力では難しいと思います。
私たちの天命は宮大工です。
ありがたいことにこの命を賜りました。
本年も先師、先代から受け継がれた流派 大都流の命に従って精進してまいります。
どうか皆様、お助けください。
平成二十八年一月一日
宮大工大都流 三二代当主
西嶋靖尚 鳳雲 謹白
●御礼
今年も皆様のお陰をもちまして無事年の瀬を迎える事が出来ました。
振り返りますと、古き御縁のお施主様から助けられ、新しき歴史を創ろうと佛縁を賜ったお施主様方・・
本当に有難うございました。
私達宮大工はどの様な時代の変化があっても願いは一つです。
宮大工という手段をもって世の為人の為に尽くしていく事が責務です。
その為に日々精進し厳しき修行に耐えています。
若き弟子たちがその機会を与えていただけるのは全てのお施主様方です。
本当に、有難い事です。
年末大掃除も終え恒例のそば喰い大会にて本年を締めくくらせていただきました。
それぞれの弟子達は南は九州大分へ東は名古屋、山口、島根、高知、香川へと親元へ帰省しました。
どうか皆様、良いお年をお迎え下さいませ。
ありがとうございました。
宮大工 大都流 三二代
西嶋 靖尚 鳳雲 拝



