●平成三十年幕開け
皆さまあけましておめでとうございます。
昨年は弊社株式会社西嶋工務店並びに一門を助けて頂き有難うございました。
毎年のことではありますが、真言宗、禅宗、真宗、日蓮宗、天台宗、宗教界、神社界そして一般の住宅、官公庁と様々なお施主様にお世話になりました。
お陰様で素晴らしい皆さまに出会え技もさることながら精神を学ばせて頂きました。
一門にもいろいろな出来事がありました。修行半ばで道をあきらめた者、心新たに宮大工の道を目指し門をたたいてきた者・・。
皆一応にして志を以て入門してきたのです。
続くものと続かない者の違いとは何か・・。それははっきりとわかります。
それは願いであります。
願いが本物であるか純度の高い素直なものであるかそれだけです。
弟子入りした子供たちはその日から親方や兄弟子たちに厳しい指導を受けます。
親にも叱られたことのない不条理な叱咤を受けます。お給料もとても安いです。
会社に就職しているのならすぐ辞めるでしょ。給料は安い、叱られる、何の楽しみもありません。
そのな中、願いをしっかりと持っている子は堂々と歯を食いしばり修行に耐えて行きます。
そしていつの日か振り返ったときに幸せだったと感じるのです。
人として堂々と生きていけるのです。
我が流派 大都流は三百九十四年続く宮大工の流派です。
その伝書の一節には神仏の世界と一つになること説かれてます。
現在、私は三十二代目を仰せつかっております。
ただこれはあくまでも流派の伝事を伝えるために生かせて頂いてる人間方便であります。
今年も神仏に縁ある皆さまに厳しきご指導を伏してお願い申し上げます。
平成三十年元旦
宮大工 大都流三十二代当主
西嶋靖尚 鳳雲 謹申