徒然

-
2015/12/1 火曜日 西嶋工務店より / カテゴリ : 堂宮大工のつれづれ草

先日、テレビ番組で京都石清水八幡宮に大津市国分「国分聖徳太子会」から145年ぶりに聖徳太子像が里帰りされという記録を観ました。

その中で、像お守りされてきた太子会の理事長守主の眞田拡光さんがこんなお話をされておられます。

「太子さんがお元気でいらっしゃるか気になりまして・・」

太子様を自分のお子様のようにお話されていたのがとても印象的でした。
映像からとてもお優しい可愛い素敵な太子さまだなぁとほのぼのさせていただいた。

私達流派にも先代31代目が生涯祈念したお堂があります。

佐用郡佐用町下三河に有る 下三河常光庵です。

お堂には正面に阿弥陀様左にお不動様、右手にお大師様が座されておられます。
小さな古びた仏様たちですが、先代や村の人々が大切にお守りしてきた堂です。

この庵は別の意味で大切なお堂です。

高弟となり宮大工大都流の秘伝書を伝授する場所が一つ、年を越す時に当主がその一年の平和と弟子達の精進を願う{道場}であります。
先代がよく申しておりました。
「川にある石ころも、山に生える木々もこの自然界で神仏となられるものは沢山おられる。願いの場はお堂にあらず。今此処にある」

守主の眞田拡光のお姿とお話をお聞きしてどんな世界でも継続と慈愛とは如何に大切なものか・・深く感銘を受けました。

里帰りされたお太子さま、宗教を超えて世界の人々をお救いいただきたいと不肖西嶋思うばかりです。

    http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20151031000035

2015.12.1.1京都新聞より

Copyright (c) 2007. 株式会社 西嶋工務店