●先代縁忌
今月、故 大都流三十一代 西嶋勉 号臥龍 親方十三回忌と奥様の一周忌が西嶋家にて執り行われます。
先代が落葉されてから早いものでもう13年の月日が流れました。
法事ごとに先立ち高弟の弟子たちが墓前にお参りに来てくれました。
この弟子達は特に先代には厳しく叱咤痛棒を頂き育てていただいた子供たちです。
思い起こせば先代元気な時は休憩時間はいっぷくと云うほどに煙草一本くわえ吸い終わるころには
さっそうと鑿をもっていました。
いっぷく後にトイレでも行こうものなら雷の如く「何のためのいっぷくじゃ!あほたれ!」と怒鳴られ
切った端材を軽く捨てようとすれば「神仏の材を何所へ捨てるんじゃ!大切にせい!」
そう言いながら我が家の風呂焚きに持って帰らされました。
(お陰で今でも我が家は焚き物の風呂であります。。)
あると時には、現場で真っ黒になった私達をその恰好のまま高級クラブとやらに貸切で呑めや歌えの散財し
労をねぎらってくれた事を思い出します。
生涯夫婦で育てたくれた子どもたちは40数名、親御さんでも叱らない事を徹底して人として大切な事
身をもって伝えてくれました。
波乱万丈の人生でしたが好きな事を一生涯やりたい放題された志高き親方であったことに間違いはありません。