●じゃがいも
恒例のジャガイモ植え付けの季節がやってきました。
今年は寮生と共に3種類の種イモを畑に作付けしました。
毎年、この作業は先代奥様と一緒にやってきたのですが残念ながら今年からは
寮生と寂しい作業です。
子供たちは、大工や技術員で入弟を許されると大工職の技術や心得以外に沢山の修行が
待ち受けています。
やってる子どもたちは事実大工で弟子入りしたのに・・・とか時間がもったいないとか色々と思いも出てきます。
そしてこの経験を淡々とし、ただ云われるがままに一生懸命目の前に向き合うことができればその子は
将来立派な宮大工として成就します。
ところが、前段で申したように作業の中で、少し偉くなったり技術を覚えてくるとこんな作業が
バカらしくなり、時間の無駄、お金にならない・・等の理由で本来の目的(入弟時の願い)を見失い
路頭に迷う結果となります。
そうなると師の法言は聞いても不信となり、人の話を受け止め自分の損得勘定のみで世間を利用し始めます。
弟子入りした時に金づちで釘が真っ直ぐ打てたのか、図面は真っ直ぐ描けたか、今はどこまで成長できたのか
法被をお下げ渡していただいたとはどういう事なのか。。。
元れる場所を残してやりたい。そんな思いで田畑の土と交わってます。
人に助けていただいてこそ私達は生きていけます。
助けていただいて生かせて頂いてる{自分}とは何なのか・・まずそれに気付かないと何もわからない事です。。
宮大工 大都流の修行はここからはじまります。
今回は、寮生 金子・百田・坊垣です。
みんな本当によく頑張る子供たちです。