●墓地掃除
●彫刻 ~意匠~
彫刻の下絵です。
弊社では、社長が全ての神社仏閣の彫刻下絵を一人で描き上げます。
描き上げた絵は彫刻担当の弟子により一つ一つ丁寧に彫りあげて行きます。
近年、同じ宮大工さんでも彫刻まで一貫して制作する大工さんはほとんど見かけなくなりましたね。
下絵を作成するに当たり親方は、当然時代考査も必要である。その上、宗派やお施主様の願い等々を考慮して
作り上げないといけない・・。そして、一番大事なことは描く時の自身がスッキリしてるかどうかやな(笑)
当然、現場には工期があるのですが親方の書き上げるスタート(私達はスイッチと呼んでますが)が気分気ままでなかなか
してくれません。
ところがそのスイッチ、プチっと入ると何かに取りつかれたように一気に仕上げていきます。
一度入ると彫刻担当に弟子は大変です。
下絵ー手直し―仕上げー部材への書き込みー彫り と、休む事なく進むからです。
現場担当者からは、予算が・・納期が・・と部屋の外から訴えていますがその世界に入るとただただ無心に描かれてしまいます。
~ワシら宮大工は全ての堂宇作事は神仏と一つになり成し遂げる事ができる。此処へ行かなければ皆平和で生きて行けぬ。
その為に日々精進、向上する。~
大都流31代目西嶋 勉 臥龍 遺訓です。
写真 カエルマタ とタバサミ 檜製の下絵