●龍門寺 ~水子地蔵尊落慶法要~

平成21年の幕開けです。
あらためまして、皆様おめでとうございます。
昨年は、100年に一度といわれる世界経済大不況の中、色々な出来事がありました。
大企業のリストラ、円高、悲惨な事故等・・毎年の事ではありますが平穏とは言い切る事が出来なかったように思います。
宗教建築を致しております私達にとっても良い仕事とは皆様のお布施・ご寄進が基となり歴史に残る建造物に鑿を振るう事が出来るのです。各自皆様の生活を揺るがす現政治情勢では神仏の世界とはいえ現実感をぬぐう事が難しい時代です。
やはり皆の中に”不信”があるのでしょうね。信心(佛心)あれば救われると思いながらついつい信じる事ができなくなってきてる・・。寂しい事です。
しかしながら私達大工は有縁の皆様に助けられています。救われると申し上げた方が良いかも知れません。
こんな時代だからこそ”感謝”し、脇目振らず一心にこの与えられた大工道を精進するのみと新年に神仏にお誓い申し上げました。 勝負ではなく自然な姿で乗り切る事、口先だけでなくやらねばならないと感じております。
どうぞ皆様、今年は昨年以上によい歳でありますように。
平成21年丑年元旦 常光庵 主
写真・・西嶋牛 (桧・松・杉・欅・全て日本産です)
去る10月31日・11月1日と香川こんぴら方面へ(株)西嶋工務店恒例の研修旅行を兼ねた慰安旅行に行って参りました。
両日共天気快晴にて皆元気で楽しい四国参りとなりました。
今回の行程は香川四国村ーこんぴらさん参拝ー善通寺ーうだつの街散策 etcのスケジュールとお遍路さん研修です。
こんぴらさんでは、階段登り本殿まで7数十段?と奥の院1000数段とこの階段登りに自由参拝という名目にも関わらず、やはり皆信心あつい宮大工と技術者達です。全員、本殿までのお参りを完遂でき御札を頂戴し心清め清々しい思いで下山しました。
中には若干二名(自称(株)西嶋工務店陸上部)の賢ちゃん事、高森賢太郎と40代の専務さん、何をお考えかどうかわかりませんが「さっ!賢太郎!走って上がるぞ!」号令一発あの1000数段の奥の院まで走って上がられました・・・・。
ただ、最後の数十段で専務さん賢ちゃんに負けたそうですが、奥の宮で赤の御札を頂戴し二人とも何喰わぬかをしながら風呂に入っていたのにはさすがにバス酒に酔った連中もあきれ顔でした(笑)
参道途中、大書院でふすま絵と書院一般公開を見学致しました。
その中で、床の間に描かれた水墨富士は心打つ素晴らしい傑作です。 この感動は今後の私達の作品にも何らかの影響があるかも知れません。
四国霊場という歴史ある土地柄、堂宮建築の技術のすばらしさその上、信仰の篤さ・・先人の作を観て感じる事頂戴できる事多々ありました。
このように私達の研修旅行は年一度行われます。目的は{何かを見つける。一つでもいいから感動する。}です。これが将来きっと役に立ちます。
世の中厳しい時代です。でも、目の前の事、与えられた事を真面目に真剣に取り組んで行く事が大事です。
きっとそれぞれに良き経験をしてくれたと思います。
ps
恒例の大宴会では「無礼講ここにあり!!!!」の酒宴でした。。さすが若手、さっぱり歌の内容がわからない・・・。
弊社、社長自宅付近で只今”南光ひまわり祭りが開催されています。
たかがひまわり・・されどひまわり!!! なかなか見応えがありまよ!
詳しくは、佐用町ホームページご覧下さい。
7月2日(水)修成建築専門学校 青垣研修センター「木匠学科」の若者26名が、現在当社にて施工工事中の現場を見学されました。
・林田町の「傳久寺」では本堂大修復工事の屋根瓦解体済みで木部骨組みもあらわな状況を目の当たりにし、傾き直しの大掛り装置にも驚いた様子。
・網干区の「大覚寺」では屋根仕舞済みでしたが、実際に使用し手入れが行届いた大工道具・電動具の数々を如何扱うべきか、同年代の当社大工弟子からの話に聞き入っていた様子。
・おみやげの継仕口模型を多いに参考利用して下さい。この職種に対し、「誇りを持つ」・「好きになる」ことが大切ですと、まだまだ修行中の先輩からの言葉でした。
このような学科が増え本当の技術者が育つことを願ってます。
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